聖書とユダヤ人

聖書の根本的な教え、復活と永遠の命についての解説

ヨハネの黙示録 その2

この黙示録という書物を読む前に、知っておいたほうが良いことがあります。

それは、黙示録では「イスラエルの民」と、「諸国の民」という区別が頻繁に行われていることです。
以下の、旧約聖書レビ記における聖句をご覧ください。


レビ記 20:26
あなたたちはわたしのものとなり、聖なる者となりなさい。
主なるわたしは聖なる者だからである。
わたしはあなたたちをわたしのものとするため諸国の民から区別したのである。



レビ記が言う「あなたたち」とはイスラエルの民のことです。
神は「イスラエルの民」と、「諸国の民」とを区別した、と旧約のレビ記には書いてあります。


しかし新約聖書においては、この「諸国の民」という言い方はされていないのです。
新約聖書は、ユダヤ人以外の人たちに対してもメッセージしているので、
区別のための言葉を、あえて使用していないのではないかと思います。
つまり人類全体へのメッセージのため、「イスラエルの民」と「諸国の民」とを区別していないのではないでしょうか。


ところが、新約聖書の中でも『ヨハネの黙示録』にだけは「諸国の民」という言葉が頻繁に登場してきます。


このことは、『ヨハネの黙示録』という書物の性質が、他の新約聖書福音書や書簡とは根本的に異っている、ということを如実に示しています。つまり、この書物は異邦人に向けて書かれたというよりも、むしろ旧約聖書のように、ユダヤ人へのメッセージという意味合いが強いのではないかと思われます。


続く