聖書とユダヤ人

聖書の根本的な教え、復活と永遠の命についての解説

エデンの園における蛇について

ユダヤ人と、クリスチャンは、どちらも聖書を聖典としています。
しかし、まったく正反対の解釈をしている部分が存在しますので、それをご紹介します。
これは、ユダヤ教キリスト教との違いを悟る上で、もっとも重要なポイントであるはずです。


旧約聖書のはじめの書である「創世記」には、蛇が人を騙して「善悪を知る木の実」を食べさせたことが書かれてあります。
「善悪を知る木の実」とか「知恵の木の実」と呼ばれているものをアダムと女が食べたことが引き金となり、彼らは神によりエデンの園から追放されることとなったことが「創世記」には書かれてあります。


ここで人を騙した「蛇」への評価において、ユダヤ人とクリスチャンとの間には驚くべき見解の相違が存在していることをご承知おきください。


クリスチャンの多くは、人を騙した「蛇」をサタンであると見ます。
しかし、ユダヤ人の多くは「蛇」とは、人に自立心と麗しい知恵を与えてくれた英知の天使であると見なします。あるいは、「蛇」を神と同等以上の存在とすらする見方もあるようです。ユダヤ人のこうした蛇崇拝、知恵崇拝の思想は、後に彼らがグノーシス思想を生み出す土壌となったことは容易に想像できます。


このように、神に反対する意見を持った「蛇」という存在について、まったく相反する見解がユダヤ教徒キリスト教徒の間に横たわっていることは、大きな相容れない溝があるようなものです。
なぜなら、この認識の違いにより、「罪」に対する認識もまったく異なってくるからです。


ユダヤ教およびユダヤ人には、「原罪」という概念はありません。
従って、イエスやバプテスマのヨハネが言っていたような『悔い改め』ということは、多くのユダヤ人にとってあまりピンとこないのも、むしろ当然だと言えるかもしれません。


この基本的で根本的な相違点が解消されない限り、ユダヤ教キリスト教とが本当に和解することは有りえないだろうと思います。