聖書とユダヤ人

聖書の根本的な教え、復活と永遠の命についての解説

キリスト教へのギリシア思想の注入

キリスト教の初期の成立段階から、イエス・キリストの教えというものが ギリシア哲学と雑じり合いを起こしてきている。 このため、純粋なイエスの教えというものが 今日では、ほとんど見られなくなってしまっているのです。 キリスト教の、初期の成立段階においては アリストテレス哲学の変形バージョンであるグノーシス思想が キリスト教を変質させる危険性があった。 しかし、「使徒信条」というものによって、キリスト教の基本原則が 打ち立てられ、その後のいくつかの会議によって、なにが正統であり なにが異端であるのかの討議がなされてきた。 これが、キリスト教会の歴史の柱となっている。 しかし、中世において魔術や錬金術の復興とともに、それまで脈々と受け継がれてきたギリシア哲学思想というものが、キリスト教に静かに入り込み、これを汚してしまった。これがスコラ哲学である。 しかし、かえって人々は、この哲学を『神学』という別名で受け入れていき、 イエスの教えは、小難しく頭でひねくりまわす理屈へと置き換えられた。 神を学問対象とする、このような人間側からのアプローチというものは 極めてよろしくないものである。